実践:Excel・Word・PowerPoint

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10秒でいうと

計算式が動く表と、体裁の揃った資料を作れます。
既存のファイルは、作り直させるのではなく開いて直させるのがコツです。

ファイル整理の次は、中身を作る仕事です。ここが事務作業でいちばん時間を使うところだと思います。

表は「式ごと」作らせる

いちばん効くコツから。値だけの表と、計算式が入った表は別物です。

見積一覧.xlsx を作ってください。

・列は 会社名・商品名・数量・単価・小計・納期
・小計は SUM ではなく、数量×単価の計算式を入れてください
・最終行に合計を入れる。これも計算式で
・単価と小計は3桁カンマ区切り、納期は日付形式

計算式を入れて、と明示するのがポイントです。書かないと、計算した結果の数値だけが入ることがあります。あとで数量を1つ直したいとき、式が入っていないと全部やり直しになります。

条件付き書式やフィルタも頼めます。ただし、最初から盛らないこと。まず動く表を作り、そのあとで整えるほうが、直しやすくなります。

既存のファイルは開いて直させる

新しく作るより難しいのが、すでにあるファイルを直す作業です。

Coworkは、文書をその場で編集できます。作り直させるのではなく、開いて該当箇所だけ直させるのが正解です。

提案書.docx を開いて、次だけ直してください。

・「株式会社サンプル」を「サンプル工業株式会社」に全置換
・3ページ目の納期を 2026-09-30 に
・それ以外の文言、書式、レイアウトは一切変えないでください

最後の1行が要です。No.15のアーティファクトで書いた「変えない部分を明示する」と同じことが、ここでも効きます。書かないと、ついでに文体まで整えられます。

元のファイルは必ずコピーを取ってから(No.27)。書式は、崩れると戻すのが大変です。

資料の下書き

プレゼン資料も作れます。ただし、期待値の置き方が大事です。

向くのは、材料があって、それを形にする仕事です。

見積一覧.xlsx と検討メモ.md をもとに、社内向けの比較資料を
5ページで作ってください。

・1ページ目は結論(どこを推すか、理由3つ)
・2〜4ページは各社の比較(表を使う)
・5ページは残っている確認事項
・装飾は最小限。文字は本文18pt以上

向かないのは、材料が無いところから作らせることです。それらしいページはできますが、中身は薄くなります。No.02の性質どおり、ありそうな言葉で埋まります。

書式を揃える

地味に効くのがこれです。

このフォルダのWordファイル5本の書式を揃えてください。

・見出し1は14pt太字、本文は10.5pt
・行間は1.15
・ページ番号を下中央に
・本文の文言は変えないでください

文言は変えない、を毎回入れてください。書式の作業に文章の修正が混ざると、あとで差分を追えなくなります。

機微な情報の扱い

公式の安全ガイドが名指しで注意しているところです。ExcelやPowerPointに入れた機微な情報は、作業中にアプリのあいだを移動しうるとされています。

社外に出せない数字を含むファイルは、扱う前に一度考えてください。必要なら、その列だけ抜いたコピーで作業します。

やってみよう:式が入った表を作らせる(5分)

テスト用のフォルダで試してください。

プロンプト
“`
練習用の売上表を作ってください。ファイル名は sales_test.xlsx。

・列は 月・商品・単価・数量・小計
・データは適当に12行
・小計は必ず「単価×数量」の計算式で入れる
・最終行に合計(計算式で)
“`

できたファイルを開き、数量のどれか1つを書き換えてください。

期待される結果:小計と合計が自動で変わる。変わらなければ、式ではなく値が入っています。

うまくいかないとき:値が入っていたら、「小計列に計算式が入っているか確認して、入っていなければ式に直してください」と伝えます。この確認の習慣が、あとで効きます。

つまずきポイント

一度に全部を頼む。「表を作って、グラフも入れて、体裁も整えて、資料にもして」は失敗しやすい。表を作る→確認→整えると分けてください。

変えない部分を書かない。直す指示では、変えてほしくない部分のほうを明示するのが確実です。

できた資料をそのまま出す。下書きです。特に数字は、元の資料と突き合わせてから出してください。

まとめ

  • 表は計算式を入れさせる。値だけだと、あとで直せない
  • 既存ファイルは開いて直させる。「それ以外は変えない」を必ず書く
  • 資料は材料があるときに効く。無から作らせると中身が薄い
  • 機微な情報を含むファイルは、扱う前に一度考える

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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。

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