10秒でいうと
ターミナルだけで完結させないのが実務の形です。
差分を目で見る、選択範囲をそのまま渡す、複数を並べる。この3つが効きます。
Claude Codeの紹介はターミナルの画面で行われることが多いですが、実際に一日中使っていると、ターミナルだけでは足りません。
理由は単純で、差分が読みにくいからです。10ファイルにまたがる変更を、ターミナルのスクロールで確認するのは無理があります。
3つの効き目
差分を目で見る。これがいちばん大きい。IDEの拡張なら、変更が普段見ている差分ビューに出ます。受け入れる前に、いつもの目で読める。No.22で書いたレビュー役を人が持つなら、読みやすさは正確さに直結します。
選択範囲をそのまま渡す。「この関数」と言う代わりに、エディタで選んで渡せます。行番号つきでファイルを指定できるので、「どこの話か」の説明が要らなくなります。
複数を並べる。別々の作業を同時に走らせて、片方を見ている間にもう片方が進みます。デスクトップアプリなら、セッションを並べて見られます。
どれを使うか
| 環境 | 向く使い方 |
|---|---|
| VS Code / Cursor | 拡張機能。差分がインラインで出る。計画を承認してから実行できる |
| JetBrains | プラグイン。CLIを別に入れる必要がある |
| デスクトップアプリ | 複数セッションを並べる。CLIの導入は不要 |
| ターミナル | パイプでつなぐ、CIで回す、スクリプトに組み込む |
VS Codeの拡張は、インラインの差分、@でのファイル参照、計画のレビュー、会話履歴を持ちます。JetBrainsのプラグインは差分ビューと選択範囲の共有が中心で、こちらはClaude Code CLIを別途インストールする必要があります。
本ガイドの作り方
master-planに書いてあるとおり、このガイドはAntigravityとClaude Codeの併用で作られています。実際の一日はこうなっています。
- エディタで原稿を読み、直したい箇所を選ぶ
- Claude Codeに「ここをこう直して」と頼む
- 差分ビューで結果を確認する
- ターミナルで図の書き出しと投稿のスクリプトを回す
どれか1つで完結していません。書くのはエディタ、直すのはClaude Code、確かめるのは差分ビュー、動かすのはターミナル。役割が分かれています。
「Claude Codeに移行する」ではなく、いつもの環境の中にClaude Codeが入ってくる、というほうが実態に近いと思います。
移動できる
セッションは場所に縛られません。公式ドキュメントによれば、次のような移動ができます。
/desktopで、ターミナルのセッションをデスクトップアプリに移す(差分を見たいとき)- リモート操作で、手元のセッションをスマートフォンから続ける
- Webやモバイルで始めた作業を
claude --teleportでターミナルに引き込む
差分を見たくなったらデスクトップへ、細かい作業に戻るならターミナルへ。この行き来ができると、環境選びで悩む必要がなくなります。
やってみよう:同じ変更を2つの見方で確認する(5分)
IDE拡張を入れている状態で試してください。
プロンプト
READMEに「セットアップ」の節を追加してください。
変更したら、いったん止めて確認させてください。出てきた差分を、ターミナルの表示とIDEの差分ビューの両方で見てください。
期待される結果:同じ変更でも、読みやすさが違う。行数が増えるほど差が開く。
うまくいかないとき:差分ビューに出ないなら、拡張が有効になっていないか、セッションがIDEから起動していません。IDEのコマンドパレットから起動し直してください。
つまずきポイント
ターミナルだけで頑張る。小さい変更なら問題ありませんが、10ファイルを超えたあたりで確認が破綻します。そこが移り時です。
IDEを立ち上げただけで満足する。拡張を入れても、選択範囲を渡す使い方をしないと恩恵は半分です。「この関数を」と打つ代わりに、選んでから頼んでください。
環境を1つに決めようとする。決めなくて構いません。移動できます。
まとめ
- ターミナルだけで完結させない。差分の確認が破綻する
- 効くのは差分を見る・選択範囲を渡す・複数を並べるの3つ
- JetBrainsはCLIの別途インストールが要る
- セッションは場所を移動できる
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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。