CLAUDE.md と記憶

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10秒でいうと

毎回のセッションで最初に読まれるファイルです。
毎回読まれるということは、毎回トークンを使うということ。200行を目安に絞ります。

第3章のNo.25で「毎回言うことは書いて置く」と書きました。Claude Codeでの、その置き場所が CLAUDE.md です。

本ガイドのリポジトリにもあります。文体、見出し規約、フロントマターの定義、公式情報の確認先。このページを書いている今も読み込まれています。

どこに置くと何に効くか

公式ドキュメントの表です。下ほど範囲が狭く、あとから読まれます。

場所 範囲 共有先
組織のポリシー位置 そのマシンの全セッション 組織全員(除外できない)
~/.claude/CLAUDE.md 自分の全プロジェクト 自分だけ
./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.md このプロジェクト チーム(Gitで共有)
./CLAUDE.local.md このプロジェクト・自分だけ 自分だけ(gitignore対象)

見つかったものは上書きではなく連結されます。上のディレクトリから順に読まれ、起動した場所のものが最後に来ます。

使い分けの目安。チームで守るべきことはプロジェクトへ、自分の好みは ~/.claude/ へ、自分だけのこのプロジェクト用は CLAUDE.local.md へ。最後のものは .gitignore に入れてください。

何を書くか

毎回のセッションで持っていてほしい事実だけです。

  • ビルドとテストのコマンド
  • コードの規約(具体的に)
  • プロジェクトの構成(どこに何があるか)
  • 「必ずこうする」というルール

公式は追記のタイミングも示していて、これが実用的です。

  • 同じ間違いを2回目にしたとき
  • レビューで「これは知っておくべきだった」が出たとき
  • 前のセッションと同じ訂正を打ったとき
  • 新しいメンバーが同じ説明を必要とするとき

2回目というのが要点です。1回目は事故、2回目からは仕組みの問題です。

何を書かないか

手順は書きません。多段階の手続きや、コードベースの一部でしか効かないことは、スキル(No.40)かパス限定のルールへ移します。

理由は明快で、CLAUDE.md は毎回読み込まれるからです。PRレビューの詳しい手順を書いておくと、無関係な作業のときもそのトークンを払い続けます。

公式は200行を目安としていて、それを超えると文脈を食い、守られにくくなるとしています。長いほど効かなくなる、というのは直感に反しますが、実感とも合います。

書き方

公式が挙げている4点が、そのまま効きます。

具体的に。「きれいに書く」ではなく「インデントは2スペース」。検証できる粒度まで下ろします。

構造をつける。見出しと箇条書きで整理する。人が読みやすい構造は、Claudeにとっても読みやすい。

矛盾させない。2つのルールが衝突すると、どちらかが勝手に選ばれます。定期的に読み返して、古い行を消す。

強制ではないと知っておく。これが最も重要です。公式ははっきり書いています。CLAUDE.md は文脈であって、強制される設定ではありません。

必ず実行させたい処理は、CLAUDE.md ではなくフックで書く。

本ガイドの制作でも同じ結論に至りました。同じ書式のルールを1日に3回破ったので、指示書に強く書き直すのをやめて、投稿前の検査プログラムに組み込みました(No.25、No.41)。

自動メモリ

CLAUDE.md とは別に、Claudeが自分で書く記憶があります。既定で有効です。

保存されるのは4種類。あなたの役割や好み、あなたが与えた訂正、コードから読み取れないプロジェクトの事情、外部の参照先。コードベースから分かることや、CLAUDE.md にすでに書いてあることは保存しません。

置き場所は ~/.claude/projects/<プロジェクト>/memory/ で、プレーンなMarkdownなので読めるし消せます。/memory で一覧を開けます。

CLAUDE.md 自動メモリ
書く人 あなた Claude
中身 指示とルール 学んだことと癖
共有 Gitでチームへ そのマシンだけ

マシンローカルなので、チームでは共有されません。共有したいことは CLAUDE.md に書いてください。

やってみよう:CLAUDE.mdを健康診断する(5分)

すでに CLAUDE.md があるプロジェクトで試してください。

プロンプト
“`
CLAUDE.md を読んで、次を判定してください。

・コードベースを読めば分かることが書かれている行(削除候補)
・手順になっていて、スキルへ移すべき行
・「注意する」で終わっていて、実際には守られない行
・他の行と矛盾している行

直さないでください。指摘だけお願いします。
“`

期待される結果:4分類で指摘が返る。削除候補が意外に多い。

うまくいかないとき:/doctor でも似た点検ができます。コードベースから分かる内容を削り、経緯や規約を残す提案をしてくれます。

つまずきポイント

足すだけで消さない。失敗のたびに1行足すと、半年で読む気の起きない文書になります。足したら、どれかを消せないか考える。

説明を書く。「なぜこうするか」を長く書くと、毎回そのぶん払います。理由は1行に留めてください。

守られると思い込む。文脈であって強制ではありません。確実にやってほしいことはフックへ。

読み込まれているか確認しない。/context の「Memory files」に出ていなければ、Claudeは見ていません。

まとめ

  • 置き場所は4段階。チームのことはプロジェクト、好みは ~/.claude/
  • 書くのは毎回持っていてほしい事実。手順はスキルへ
  • 200行が目安。長いほど効かなくなる
  • 文脈であって強制ではない。必ず走らせたい処理はフックで

次に読む

権限モード・サンドボックス・巻き戻し

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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。

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