10秒でいうと
自分のプログラムからClaudeを呼ぶ入口です。月額プランとは別会計で、使った分だけ払います。
キーはパスワードと同じ扱いにしてください。
第6章までは、できあがった製品を使う話でした。ここからは自分で作る側に回ります。
サブスクとの使い分け
No.08で書いたとおり、月額プランとAPIは別会計です。片方を契約しても、もう片方は無料になりません。
判断は単純です。
| 使うもの | |
|---|---|
| 自分が対話しながら使う | 月額プラン(アプリ、Cowork、Claude Code) |
| プログラムから自動で呼ぶ | API |
| 自分のサービスに載せて他人に使わせる | API |
| 同じ処理を大量に回す | API |
分かれ目は、人が待っているかどうかです。人が画面の前にいるならプラン、プログラムが待っているならAPI。
なお、Agent SDKで自分のエージェントを作る場合も、APIキーでの認証が必要です(No.54)。claude.aiのログインを他社製品に使わせることは、原則として認められていません。
キーの管理
最初にここを押さえてください。APIキーはパスワードと同じです。
やってはいけないこと。
- コードに直接書く
- Gitにコミットする
- クライアント側(ブラウザ、スマートフォンアプリ)に置く
3つ目が特に事故になります。ブラウザから直接Claudeを呼ぶ作りにすると、キーが利用者に見えます。必ずサーバー側から呼んでください。
環境変数から読むのが基本です。
export ANTHROPIC_API_KEY="sk-ant-..."
各言語のSDKは、この環境変数を自動で読みます。コードにキーが出てきません。
最初の1回
Pythonの例です。
import anthropic
client = anthropic.Anthropic() # 環境変数からキーを読む
message = client.messages.create(
model="claude-sonnet-5",
max_tokens=1024,
messages=[
{"role": "user", "content": "こんにちは。あなたは何ができますか"}
],
)
print(message.content)
これだけです。押さえるところは3つ。
model。どのモデルを使うか(No.07)。最初はバランス型で構いません。モデル名は変わるので、設定として外に出しておいてください。
max_tokens。返答の最大の長さ。必須です。足りないと途中で切れます。
messages。会話の履歴です。APIは会話を覚えていません。続きを話したいなら、前のやりとりを全部含めて毎回送ります。ここが、アプリを使うのとの一番大きな違いです。
会話を続けるとは
messages に積み上げていくだけです。
messages = [
{"role": "user", "content": "こんにちは"},
{"role": "assistant", "content": "こんにちは。何をお手伝いしましょうか"},
{"role": "user", "content": "さっきの話の続きですが"},
]
毎回、全部送っています。だから会話が長くなるほど入力のトークンが増えます。第5章のNo.44で書いた「長いセッションは一言でも高い」は、この仕組みから来ています。
上限
APIにはレート制限があります。使用量の段階(Start / Build / Scale)によって変わり、1分あたりのトークン数と要求数で決まります。
引っかかったときは、すぐ再試行せず、少し待ってからにしてください。SDKには再試行の仕組みが入っています。
段階を上げたい、あるいはそれ以上が要る場合は、Consoleから申請します。
やってみよう:最初の1回を通す(5分)
Claude Console でキーを作り、環境変数に入れてから実行してください。
bash
pip install anthropic
export ANTHROPIC_API_KEY="(作ったキー)"上のPythonの例を
hello.pyとして保存し、動かします。そのあと、
max_tokensを50に変えてもう一度実行してください。期待される結果:2回目は途中で切れる。
stop_reasonがmax_tokensになっている。うまくいかないとき:認証のエラーなら、環境変数が読まれていません。
echo $ANTHROPIC_API_KEYで確認してください。
つまずきポイント
キーをコードに書く。いちばん多い事故です。環境変数から。
会話を覚えていると思ってしまう。APIは状態を持ちません。続きは自分で積み上げます。
max_tokens を小さくしすぎる。途中で切れます。切れたかどうかは stop_reason で分かります。
プランの上限とAPIのレート制限を混同する。別物です(No.08)。
関連ページ
- No.08 料金体系の全体像 — サブスクとAPIの違い
- No.07 モデルの違いと選び方 — どれを指定するか
- No.53 APIのコスト最適化 — 安くする仕組み
まとめ
- 月額プランとAPIは別会計。分かれ目は「人が待っているか」
- キーはパスワードと同じ。環境変数から読み、クライアント側に置かない
- APIは会話を覚えていない。続きは毎回積み上げて送る
max_tokensは必須。切れたらstop_reasonを見る
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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。