事務・企画・議事録

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10秒でいうと

事務仕事で効くのは、書く前より書いたあとです。
ゼロから作らせるより、自分の下書きを直させるほうが速くて外れません。

第8章からは用途別の実践です。理屈は前の章までにあるので、ここからは実例を並べます。

議事録

いちばん効きます。録音の書き起こしがあるなら、そのまま渡してください。

会議の書き起こしを添付します。次の形式で議事録にしてください。

・決まったこと(誰が・何を・いつまでに)
・決まらなかったこと(次に誰が持ち帰るか)
・出た意見(賛成・反対を分けて)
・発言者が特定できない箇所は「不明」と書く

推測で補わないでください。言われていないことは書かないでください。

最後の2行が要です。書かないと、それらしい合意事項が作られます。

書き起こしがない場合は、自分のメモを渡すほうが白紙より速い。箇条書きの断片で構いません。

メール

ゼロから作らせるのは、実は効率が悪い。文体が合わず、直すのに時間がかかります。

効くのは3つの使い方です。

書いたものを点検させる。

次のメールを送る前に点検してください。
・相手が誤解しそうな箇所
・抜けている情報
・きつく聞こえる表現
書き直さないでください。指摘だけお願いします。

返信の下書きを作らせる。相手のメールを渡して、こちらの意図を1行書く。

このメールへの返信を書いてください。
伝えたいこと:来週は難しいので、再来週の前半で調整したい。
文体は、添付した過去のメールに合わせてください。

断りにくいことを断る。意外に出番があります。角を立てずに断る文面は、自分で考えると時間がかかります。

企画書・提案書

材料があるときだけ効きます(第4章No.29)。

順番はこうです。

  1. 論点を出させる(「この企画で必ず答えるべき問いを5つ」)
  2. 自分で答える
  3. 構成を作らせる
  4. 本文を書かせる

2番目を飛ばさないでください。飛ばすと、それらしいが中身のない企画書ができます。

長い資料を読む

会議前に50ページの資料が回ってきたとき。

添付の資料について、次を教えてください。

・この資料が主張していることを3行で
・私が確認すべき数字を5つ、ページ番号つきで
・書かれていない前提があれば指摘して
・判断が分かれそうな箇所

数字は資料に書いてあるものだけを使ってください。

3つ目が効きます。「書かれていないこと」の指摘は、人が見落としやすい部分です。

定型文書を量産する

同じ形の文書を何十通も作るなら、第4章のCoworkか第5章のClaude Codeです。チャットで1通ずつ作るのは、10通を超えたあたりから割に合いません。

やってみよう:自分のメールを点検させる(3分)

これから送るメールを1通用意してください。

プロンプト
“`
次のメールを送る前に点検してください。

・相手が誤解しそうな箇所
・抜けている情報(日時、場所、期限、担当)
・意図せずきつく聞こえる表現

書き直さないでください。指摘だけを、重要な順に3つまで。

(メールを貼る)
“`

期待される結果:3つ以内の指摘が返る。「期限が書かれていない」のような抜けが見つかる。

うまくいかないとき:指摘が細かすぎるなら「重要な順に3つまで」が効いていません。数を絞ると質が上がります。

つまずきポイント

白紙から作らせる。文体が合わず、直す時間のほうが長くなります。下書きを直させるほうが速い。

議事録にして、とだけ頼む。形式を指定しないと、要約になります。

推測を許す。議事録で「言われていないことは書かない」を入れないと、決まっていない合意が生まれます。

まとめ

  • 効くのは書く前より書いたあと。点検と手直しに使う
  • 議事録は推測で補わない、を必ず入れる
  • 企画書は論点を出させて、自分で答えてから書かせる
  • 同じ文書を10通以上なら、チャットではなくCoworkへ

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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。

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