10秒でいうと
設計とデバッグに強く、面白さの判断はできません。
個人開発でいちばん効くのは、続けられる仕組みを作る部分でした。
個人開発の現実
ゲームを個人で作るときに詰まるのは、たいてい技術ではありません。手が止まることです。
- 何から作ればいいか分からない
- 作りかけが増えて、全体が見えなくなる
- バグを追っているうちに、当初の目的を見失う
- 半年後に自分のコードが読めない
Claudeが効くのは、この4つです。順に見ます。
何から作るか
縦に薄く1本通すのが定石です。相談すると具体化します。
(作りたいゲームの内容)を個人で作ります。
・最初に作るべき「動く1本」を定義してください
・そこに含めるものと、あえて含めないものを分けて
・1本通すのに必要な作業を、依存関係の順に並べてください
・各作業のおおよその難易度も
まだコードは書かないでください。
あえて含めないものを出させるのが要点です。個人開発は、含めないものを決めないと終わりません。
実装
第5章の内容がそのまま使えます。セッションの型(No.37)を守ってください。
調べる → 計画する → 実装する → 検証する。
ゲーム特有の注意が1つあります。動かして確かめるまでが1周です。
(機能)を実装してください。
・実装したら、実際に起動して動作を確認するところまでやってください
・確認できない部分があれば、私が何を確かめればよいか教えてください
・小さく刻んでください。1つ動いたら止めて見せてください
1つ動いたら止めて、と入れないと、10個作られて全部が微妙に違う、という状態になります。
デバッグ
ここがいちばん効きます。
(症状)が起きています。
・再現手順:(あれば)
・関係しそうなファイル:(心当たりがあれば)
・原因の候補を、可能性の高い順に3つ挙げてください
・それぞれ「どう確かめれば切り分けられるか」も
・まだ直さないでください。切り分けてから直します
まだ直さないで、という一行が重要です。原因が分からないまま直させると、症状が消えただけで原因が残ります。
そして巻き戻しの限界を知っておいてください(No.39)。bashコマンドで消したファイルとサブエージェントの編集は戻りません。作業前にコミットしてください。
全体が見えなくなる問題
個人開発で最も多い失敗です。対策は第5章のNo.38です。
CLAUDE.md に、このプロジェクトが何であるかを書いておく。
このプロジェクトの CLAUDE.md を作ってください。
・何を作っているゲームか(1段落)
・完成の定義(何ができたら完成か)
・意図的にやらないと決めたこと
・ディレクトリ構成の意味
・自分の命名規則
コードから読み取れることは書かないでください。
意図的にやらないと決めたこと、という項目が効きます。半年後の自分が、同じ検討を繰り返さずに済みます。
アセットの管理
数が増えると破綻する部分です。第4章のCoworkが向いています。
アセットのフォルダを整理してください。
・命名規則:(決めた規則)
・規則に合っていないものを一覧に
・どこからも参照されていないファイルを一覧に
・実行の前に、変更の一覧を見せてください
削除はしないでください。移動と改名だけです。
削除はしない、という一行を必ず入れてください。参照が見つからないだけで、実際には使われていることがあります。
3Dのアセットを自分で作るなら、No.76へ。
任せられないこと
- 面白いかどうかの判断
- 難易度の調整(実際に遊ぶ必要があります)
- 手触りの良し悪し
- 何を作るかの決定
遊んで判断する部分は、全部自分です。ここは第10章を通して変わりません。
やってみよう:あえて含めないものを決める(5分)
作りたいものがある方は、その内容で。無ければ、簡単なゲームを想定して。
プロンプト
“`
(作りたいゲームの内容)を個人で作ります。・最初に作るべき「動く1本」を定義してください
・そこに含めるものと、あえて含めないものを分けて
・1本通すのに必要な作業を、依存関係の順に並べてくださいまだコードは書かないでください。
“`期待される結果:含めるものと含めないものが分かれる。「含めない」側に、自分が最初に作ろうとしていたものが入ることがあります。
うまくいかないとき:含めないものが出てこないなら、「最小で動くもの」を強調して聞き直してください。
つまずきポイント
原因が分かる前に直させる。症状だけ消えます。
動かして確かめない。動くように見えるコードと、動くコードは違います。
コミットせずに大きく変えさせる。巻き戻せない経路があります(No.39)。
面白さの判断を求める。遊んでください。
関連ページ
- No.37 セッションの作法 — 調べる・計画・実装・検証
- No.39 権限モード・サンドボックス・巻き戻し — 戻せない経路
- No.76 3D・Blender連携 — アセットを自分で作る
- No.77 個人開発:0から公開まで — 公開と運用
まとめ
- 効くのは設計とデバッグ。面白さの判断はできない
- 最初にあえて含めないものを決める
- デバッグはまだ直さないで、切り分けてから
CLAUDE.mdにやらないと決めたことを書く
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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。