10秒でいうと
資料と指示を置いておける箱です。その中で始めた会話には毎回効くので、
同じ説明を繰り返さなくて済みます。有料プランの機能です。
No.11からNo.13で、指示に足すべきものが増えてきました。出力の形、判断の基準、社内用語、訳語、文体。毎回これを貼るのは現実的ではありません。
プロジェクトは、それを会話の外に置いておくための箱です。
なお、プロジェクトはPro・Max・Team・Enterpriseの機能です。無料プランでは使えません。
何が変わるか
箱の中で新しい会話を始めると、置いてある資料と指示が最初から効いています。
見積書の仕事でいうと、こうなります。
箱に置くもの
– 社内用語と訳語の一覧(No.13)
– 出力してほしい表の形式の例
– 過去に作った表を1つ(見本として)
– 「読み取れない項目は空欄にして、どこか報告する」という決めごと
毎回やること
– 新しい見積書のPDFを添付して、「いつもの形式でお願いします」
指示が1行になります。No.11で3回かけて辿り着いた条件が、箱に入ったままになるからです。
何を置いて、何を置かないか
置くのは、その仕事のあいだ変わらないものです。
| 置く | 置かない |
|---|---|
| 用語や訳語の決めごと | 今日の依頼内容 |
| 出力形式の見本 | 1回きりの参考資料 |
| 判断の基準 | 分量の大きい生データ |
| 守ってほしい文体 | 他の仕事の資料 |
置きすぎないのが大事です。No.04で書いたとおり、机が広くても書類が散らかっていれば探しにくい。箱の中身が増えるほど、毎回の会話がそれを読むところから始まります。
目安として、毎回要るかどうかを一度自問してから置くとちょうどよくなります。1回きりの資料は、会話に直接添付すれば足ります。
仕事ごとに箱を分ける
いちばんやりがちな失敗は、箱を1つにして全部入れることです。
見積書の箱に採用面接の資料が入っていると、見積書の話をしているのに面接の文脈が混ざります。No.06で「1つの会話に1つの仕事」と書いたのと同じ理由です。箱は仕事の単位で切ってください。
分ける目安は、別の人に頼むとしたら別の人かです。経理に頼む仕事と、営業に頼む仕事は、別の箱にします。
やってみよう:繰り返している説明を、箱に移す(5分)
Claudeに何度も同じ説明をしている仕事を1つ選んでください。
プロンプト
これまで私があなたに繰り返し説明してきた前提を、箇条書きにしてください。
毎回必要なものと、その回だけ必要だったものを分けてください。返ってきた「毎回必要なもの」を、プロジェクトの指示欄に貼ります。次からは、その箱の中で会話を始めてください。
期待される結果:繰り返していた説明が一覧になり、次の会話で説明しなくても通じる。
うまくいかないとき:「毎回必要なもの」が10項目を超えたら、多すぎます。外したときに困るものだけに絞ってください。全部残すと、箱を開くたびにそれを読むことになります。
つまずきポイント
箱に入れたのに効いていないと感じる。その会話を箱の中で始めたか確認してください。箱の外で始めた会話には効きません。
メモリとの違いが分からなくなる。範囲が違います。その仕事でだけ効いてほしいならプロジェクト、いつでも効いてほしいならメモリです(No.05、No.16)。
資料を入れれば賢くなると思ってしまう。関係のない資料が増えるほど、大事な部分が埋もれます。増やすより、古くなったものを外すほうが効くことがあります。
まとめ
- プロジェクトは資料と指示を会話の外に置く箱。有料プランの機能
- 置くのはその仕事のあいだ変わらないものだけ
- 箱は仕事の単位で切る。別の人に頼む仕事なら、別の箱
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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。