Git・プルリクエスト・コードレビュー

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10秒でいうと

コミットもPRも任せられます。ただし1コミット1目的を守らせるのはこちらの仕事です。
レビューは、実装したのと同じ場所でやらせないでください。

No.39で「巻き戻しはGitの代わりにならない」と書きました。ここではGitそのものの話をします。

Claude CodeはGitを直接扱う

ステージング、コミットメッセージの作成、ブランチの作成、PRの作成。全部できます。

いまの変更をコミットしてください。1コミット1目的で、
複数の目的が混ざっているなら分けてください。

1コミット1目的で、という一言を毎回書くのがコツです。書かないと、その日にやったことが全部1つのコミットになります。

本ガイドのリポジトリもこの規約で回していて、CLAUDE.md に書いてあります。そして実際に守られています。これは「たぶん従う」で足りる種類のルールだからです(No.41)。

コミットメッセージを任せる

差分を読んでメッセージを書かせると、自分で書くより正確なことがよくあります。変更の全体を見ているためです。

ただし、なぜそうしたかは書けません。差分には理由が写っていないからです。

だから、こういう頼み方になります。

コミットメッセージを書いてください。
本文には「何を変えたか」ではなく「なぜ変えたか」を書いてください。
理由は次のとおりです:(ここに書く)

何をしたかはClaudeが読める。なぜしたかは人が渡す。この分担が、実際いちばんうまくいきます。

レビューを任せる

第3章のNo.22で「実務役とレビュー役は分ける」と書きました。Gitでは、これが具体的にできます。

同じ会話でレビューさせない。実装した本人に「合っていますか」と聞くと、たいてい合っていると答えます。

やり方は3つ。

別の会話で見せる。/clear してから差分を読ませる。経緯を知らない状態で読みます。

組み込みのスキルを使う。/code-review が差分を読んでレビューします。

サブエージェントに任せる。No.23の形です。読む道具しか渡さないレビュー担当を作れば、間違って直されることもありません。

---
name: reviewer
description: 差分をレビューする。実装が終わったあとに使う
tools: Read, Grep, Glob
---

差分を読んで、次の観点で指摘してください。
・エラー処理の漏れ
・テストが要る変更なのに追加されていない箇所
・命名が周囲と揃っていない箇所

直さないでください。優先度順に指摘だけを返してください。

tools を読むだけに絞るのが要点です。第3章から一貫している「範囲を先に区切る」がここでも効きます。

CIに組み込む

公式ドキュメントによれば、GitHub ActionsやGitLab CI/CDでPRレビューや課題の仕分けを自動化できます。PRごとに自動でレビューを付ける仕組みもあります。

Slackから使う形もあって、バグ報告をSlackで投げるとPRが返ってくるという流れが作れます。

ここまで来ると、第4章のCoworkの定期実行と同じ構図になります。見ていない時間に動くものは、実行ではなく報告を出させる。PRを自動で作るのはよいですが、マージは人が押してください。

見積書の仕事はここで完成する

第2章から追ってきた例が、この章で最後の形になります。

  • 第2章:PDFを1枚ずつ会話に貼る
  • 第4章:フォルダを渡して、Excelができる
  • 第5章:手順をスキルにして、CIで毎週回す

最後の形では、毎週月曜に自動で一覧表ができて、差分が報告されるところまで行けます。ただし送信と確定は人が押す。これはNo.31から変わりません。

やってみよう:レビュー専用のサブエージェントを作る(5分)

プロンプト
“`
このプロジェクト用のレビュー担当サブエージェントを作ってください。

・.claude/agents/ に置く
・tools は読むだけに絞る
・このリポジトリで実際に見つかりそうな観点を3つ選ぶ
・「直さない。指摘だけ」を指示に入れる
・作る前に中身を見せてください
“`

作ったら、何か変更してから呼んでみてください。

期待される結果:レビュー担当ができ、差分を読んで指摘だけ返す。

うまくいかないとき:観点が一般論なら、「このリポジトリで過去に起きた種類の問題」を聞いてから作らせてください。具体的な観点のほうが役に立ちます。

つまずきポイント

1コミット1目的を指示しない。書かないと混ざります。CLAUDE.md に入れてください。

実装した会話でレビューさせる。自己採点です。分けてください。

PRの本文を確認せずに出す。社外から見えるものです。特に、書いていない理由が推測で書かれていないか。

巻き戻しを頼りにする。サブエージェントの編集は戻りません(No.39)。作業前にコミット。

まとめ

  • コミットもPRも任せられる。1コミット1目的で、は毎回書く
  • 何をしたかはClaudeが読める。なぜしたかは人が渡す
  • レビューは別の会話か、読む道具だけのサブエージェントで
  • CIで自動化できるが、マージは人が押す

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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。

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