10秒でいうと
端末を離れても動かせます。どこで動くかで、何に触れるかが変わるのが要点。
クラウドで動くものは、手元のファイルには届きません。
第4章のNo.31と同じ構図です。便利さの裏に、触れる範囲の違いがあります。
手段の一覧
公式ドキュメントに挙げられているものです。
| やりたいこと | 手段 |
|---|---|
| ブラウザで動かす。手元に環境が要らない | Web版(claude.ai/code) |
| 手元のセッションをスマートフォンから続ける | リモート操作 |
| ローカルで始めて、続きをモバイルで | claude --cloud |
| Webで始めた作業をターミナルに引き込む | claude --teleport |
| ターミナルの作業をデスクトップで差分確認 | /desktop |
| 決まった時刻に自動で回す(クラウド) | ルーティン |
| 決まった時刻に自動で回す(手元) | デスクトップの定期タスク |
| セッション内で短い間隔の繰り返し | /loop |
セッションは場所に縛られないというのが、この章を通しての性質です(No.34、No.36)。
Web版
ブラウザで動きます。手元に環境がなくても、リポジトリを開いて作業できます。
向くのは3つ。
- 長く回る作業を投げて、あとで結果を見る
- 手元にクローンしていないリポジトリを触る
- 複数の作業を並行させる
iOSとAndroidのアプリからも使えます。移動中に投げておいて、戻ってから claude --teleport でターミナルに引き込む、という流れができます。
定期実行は2種類ある
ここを混同しないでください。No.31のCoworkと同じ違いがあります。
ルーティンはクラウドで動きます。パソコンの電源が落ちていても回ります。APIの呼び出しやGitHubのイベントで発火させることもできます。Web・デスクトップアプリ・CLIの /schedule から作れます。
デスクトップの定期タスクは手元のマシンで動きます。手元のファイルとツールに直接届きます。
つまり選択は単純です。
| 対象 | 使うもの |
|---|---|
| リポジトリ(クラウド側) | ルーティン |
| 手元のファイル・ローカルのツール | デスクトップの定期タスク |
手元のフォルダを毎朝整理したいならデスクトップ側、PRのレビューを毎朝回したいならルーティン、という分かれ方になります。
見ていない時間の設計
第4章のNo.31で書いたことが、そのまま当てはまります。見ていないときに動くものほど、設計が要ります。
出力を実行ではなく報告にする。PRを自動で作るのはよいが、マージは人が押す(No.42)。
失敗が積み上がらない形にする。毎日動く仕組みが静かに壊れると、気づいたときに30日分の間違いがあります。
トークンを食い続けることを知っておく。公式のコストの説明にはっきり書かれています。定期タスクは、セッションが待機していても間隔ごとに発火し、そのたびに全文脈を送ります。No.44で扱います。
最初の1週間は毎回結果を見る。「設定して忘れる」ではなく、設定して、しばらく見張ってから忘れるものです。
やってみよう:手元とクラウドの違いを確かめる(3分)
実際に組む前の設計です。
プロンプト
“`
私が自動で回したい作業を挙げます。それぞれについて、
「ルーティン(クラウド)」「デスクトップの定期タスク(手元)」の
どちらで実装すべきか判定してください。理由も添えてください。
実装はまだしないでください。・(作業を3つ。何に触れるかも書く)
“`期待される結果:触れる対象で分かれる。手元のファイルを扱うものはデスクトップ側になる。
うまくいかないとき:全部クラウドになったら、「何に触れるか」を書き足してください。そこが判断の中心です。
つまずきポイント
クラウドの定期実行から手元のファイルを触ろうとする。届きません。設計の段階で分けてください。
リモート操作を使うのにマシンを閉じる。手元のセッションを続ける形なので、マシンが動いている必要があります。
定期実行の結果を見なくなる。見ない自動実行は、静かに間違え続ける仕組みです。
まとめ
- 端末を離れても動かせる。セッションは場所に縛られない
- 定期実行は2種類。クラウドのルーティンは手元のファイルに届かない
- 見ていない時間は、実行ではなく報告を出させる
- 定期タスクは待機中もトークンを使う
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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。