10秒でいうと
繰り返す手順を、
SKILL.md1枚で部品にできます。
使うときだけ読み込まれるので、長い手順を書いても普段の文脈を圧迫しません。
No.38で「CLAUDE.md に手順を書かない」と書きました。手順の置き場所がスキルです。
CLAUDE.mdとの違い

違いは1つだけです。読み込まれるタイミング。
CLAUDE.md は毎回読まれます。スキルは使うときだけ読まれます。
だから公式ドキュメントはこう書いています。長い参照資料をスキルに入れておいても、使うまではほとんどコストがかかりません。
作るべきタイミングも明快です。
- 同じ指示や手順を、何度も貼っている
CLAUDE.mdのある節が、事実ではなく手続きに育ってきた
2つ目が実感に近い。「〜する手順」と書き始めたら、それはスキルです。
作り方
ディレクトリを1つ作って、SKILL.md を置くだけです。
mkdir -p ~/.claude/skills/summarize-changes
---
description: 未コミットの変更をまとめ、危ういところを指摘する。変更内容を聞かれたとき、コミットメッセージを求められたときに使う
---
## いまの変更
!`git diff HEAD`
## 手順
上の差分を2〜3点にまとめ、そのあと気づいたリスクを挙げてください。
エラー処理の漏れ、ハードコードされた値、更新が要るテストなど。
差分が空なら、未コミットの変更はないと答えてください。
ディレクトリ名がそのままコマンド名になります。この例なら /summarize-changes で呼べます。
要点が2つ。
description が呼ばれ方を決めます。Claudeはこの説明を読んで、いま使うべきか判断します。どういう場面で使うかを書くのがコツで、機能の説明だけでは自動で呼ばれません。
! で始まる行はコマンドの実行結果が埋め込まれます。上の例だと、Claudeが読む前に git diff HEAD の結果がプロンプトに入ります。推測ではなく実物を見せられる。
置き場所
| 場所 | 範囲 |
|---|---|
~/.claude/skills/ |
自分の全プロジェクト |
.claude/skills/ |
このプロジェクト(Gitで共有) |
チームで共有したいものはプロジェクトへ。CLAUDE.md と同じ考え方です。
なお、以前の「カスタムコマンド」はスキルに統合されました。.claude/commands/deploy.md も .claude/skills/deploy/SKILL.md も、どちらも /deploy になります。既存のファイルはそのまま動きます。
本ガイドで作ったもの
実例として、このガイドの制作で作った検査を挙げます。
第2章を書いているとき、太字の書式ルールを同じ日に3回破りました。CLAUDE.md の書き方を2回直しても守れませんでした。
そこで手順のほうを部品にしました。太字の末尾の句読点を外に出す修正ツールと、投稿前にそれを検査する処理です。前者は繰り返す手順なのでスキルの発想、後者は必ず走らせたいので検査プログラムに組み込みました。
2回破ったら注意力の問題ではなく仕組みの問題、というのがこのときの結論です(No.25)。
組み込みのスキル
Claude Codeには最初から入っているスキルがあります。/doctor /code-review /debug /loop など。自分で作る前に、あるものを見てください。
/doctor は設定の点検、/code-review は差分のレビュー。どちらも日常的に使えます。
やってみよう:繰り返している指示をスキルにする(5分)
Claude Codeに何度も貼っている指示を1つ選んでください。
プロンプト
“`
私が繰り返し貼っている次の指示を、スキルにしてください。・~/.claude/skills/ の下に作る
・description は「どういう場面で使うか」が分かる書き方で
・コマンドの実行結果を埋め込めるなら埋め込む
・作る前に、ファイルの中身を見せてください指示:(ここに貼る)
“`中身を確認してから作らせ、
/スキル名で呼んでみてください。期待される結果:スキルができ、コマンドで呼べる。
うまくいかないとき:自動で呼ばれないなら
descriptionが機能の説明になっています。「〜のときに使う」を足してください。
つまずきポイント
なんでもスキルにする。増えるとClaudeが選び間違えます。3回以上繰り返したものだけ。
description を短く書きすぎる。呼ばれるかどうかがここで決まります。使う場面を具体的に。
手順を書かずに「よしなに」と書く。スキルの中身は指示書です。曖昧なら、毎回結果が変わります。
まとめ
- スキルは使うときだけ読まれる。長い手順を書いてもコストがかからない
SKILL.md1枚。ディレクトリ名がコマンド名descriptionが呼ばれ方を決める。使う場面を書くCLAUDE.mdが手続きに育ってきたら、それはスキル
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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。