10秒でいうと
Claude Codeの中身を、ライブラリとして自分のプログラムから使えます。
ツールの往復を自分で書かずに済み、権限もサブエージェントもフックもそのまま使えます。
No.52でツール使用の往復を見ました。あの往復を自分で書くのが面倒だと感じたなら、それがAgent SDKの出番です。
何が違うのか
公式ドキュメントの整理が的確なので、そのまま使います。
| やりたいこと | 使うもの |
|---|---|
| ツールの往復を自分で書かずにエージェントを作る | Agent SDK |
| ターミナルで対話しながら作業する | Claude Code CLI(第5章) |
| APIを直接呼び、往復も自分で書く | Client SDK(No.51、No.52) |
| 長時間動くエージェントを、環境の管理なしで動かす | Managed Agents |
Agent SDKは、Claude Codeと同じ仕組みを自分のプロセスの中で動かすものです。ターミナルのUIが無いClaude Code、と考えると近い。
そのまま使えるもの
第5章で扱ったものが、ほぼそのまま使えます。
- 組み込みの道具(読む、書く、コマンド実行、Web検索)
- フック(No.41)
- サブエージェント(No.23)
- MCP(第6章)
- 権限(No.39)
- セッション(続きから再開、分岐)
- スキル・コマンド・メモリ(
.claude/と~/.claude/から自動で読まれる) - プラグイン(No.41)
.claude/ の設定がそのまま効くのが大きい。Claude Codeで作ったスキルやサブエージェントを、自作のエージェントでも使えます。
使える言語
PythonとTypeScriptのみです。
他の言語から使いたい場合は、CLIを子プロセスとして起動する方法があります(-p と --output-format json)。同じエージェントの動きを、どの言語からでも呼べます。
いつAgent SDKを選ぶか
判断の軸はエージェント的かどうかです。
Client SDKで足りるもの。
- 1回の呼び出しで答えが出る(分類、要約、抽出)
- 道具を使わない、または1〜2個で往復が単純
- 構造化出力で形を保証すれば済む(No.52)
Agent SDKが向くもの。
- 手順が事前に決まっていない
- 道具を何度も往復する
- ファイルを読んで、書いて、実行して、確かめる
- 権限の制御が要る
見積書の仕事でいうと、PDFから項目を抜き出すだけならClient SDKで足ります。フォルダを見て、様式の違いを判断して、必要なら別の処理に切り替えるならAgent SDKです。
認証について
APIキーでの認証を使ってください。
公式が明記しています。Anthropicは、事前の承認がない限り、第三者の開発者が自社製品でclaude.aiのログインや利用枠を使うことを認めていません。Agent SDKで作ったエージェントも同じです。
自分のサービスに載せるなら、利用料は自分が持つという前提になります。No.53のコスト設計が、そのまま事業の設計になります。
名前の使い方にも決まりがある
意外に見落とされる点なので書いておきます。公式にブランドの指針があります。
使ってよいのは「Claude Agent」「Claude」「(自分の製品名)Powered by Claude」。
使えないのは「Claude Code」「Claude Code Agent」、およびClaude Codeを模した見た目。
自分の製品は自分のブランドを保つというのが原則です。社内ツールなら気にする場面は少ないですが、外に出すなら確認してください。
やってみよう:Client SDKとAgent SDKのどちらか判定する(3分)
プロンプト
“`
私が作りたいものを書きます。Client SDK(APIを直接呼ぶ)と
Agent SDK(Claude Codeの仕組みを使う)のどちらが向くか判定してください。判定の理由には、次を含めてください。
・手順が事前に決まっているか
・道具の往復が何回必要か
・ファイルやコマンドを扱うか作りたいもの:(ここに書く)
“`期待される結果:判定と理由が返る。往復の回数が判断の中心になっている。
うまくいかないとき:どちらとも言えると返ってきたら、まずClient SDKで作ってみてください。足りないと感じてから移るほうが、無駄が少なくて済みます。
つまずきポイント
最初からAgent SDKを選ぶ。1回の呼び出しで済むものに使うと、重いだけです。Client SDKから。
claude.aiのログインを使わせようとする。認められていません。APIキーで。
権限の設定を飛ばす。自作エージェントでも、ファイルを書き、コマンドを実行します。第3章と第5章の話がそのまま当てはまります。
関連ページ
- No.23 サブエージェントとエージェントチーム — 分担の考え方
- No.39 権限モード・サンドボックス・巻き戻し — 権限の設計
- No.53 APIのコスト最適化 — 費用の設計
まとめ
- Claude Codeの中身をライブラリとして使える。PythonとTypeScript
.claude/の設定がそのまま効く。スキルもサブエージェントも共有できる- 分かれ目は道具の往復が何回あるか
- APIキーで認証する。claude.aiのログインは使わせられない
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※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。