10秒でいうと
本ガイドに出てくる言葉の一覧です。頭から読む必要はありません。
分からない言葉に出会ったときに戻ってくるページです。同じ英語に複数の訳し方がある言葉は、本ガイドでどれを使うかも書いてあります。
本ガイドに出てくる言葉を、意味と使い分けの観点からまとめています。読み物として頭から読む必要はありません。分からない言葉が出てきたときに戻ってくるページです。
同じ英語に複数の訳し方がある言葉は、本ガイドでどれを使うかも書いてあります。他の記事や公式ドキュメントで違う書き方を見かけたときに、同じものだと分かるようにするためです。
基礎の用語
大規模言語モデル(LLM)
大量の文章から言葉のつながりを学んだプログラム。次に来る言葉を確率で選び続けることで文章を作ります。Claudeもこれにあたります。
モデル
大規模言語モデルの個体のこと。同じClaudeでも、速さや思考の深さが違う複数のモデルがあります。
トークン
モデルが文章を扱うときの最小単位。単語より細かく、文字より大きいことが多い区切りです。日本語は英語より多くのトークンを使います。料金も利用の上限も、この単位で数えます。
コンテキストウィンドウ
一度のやりとりでモデルが同時に見ていられる範囲。作業机の広さにあたります。会話が長くなると、古いやりとりから机の外に出ていきます。
プロンプト
モデルへの指示や質問のこと。単なる命令文ではなく、前提・例・出力の形を含めた「渡す情報のまとまり」を指します。
学習データ
モデルを作るときに読ませた文章のこと。ある時点までの情報しか含まれないため、それ以降のできごとはWeb検索などで別に渡す必要があります。
ハルシネーション
実在しないことを、もっともらしい文章で答えてしまう現象。「知らない」と答えるより「それらしい答え」を作るほうが、仕組み上ありがちなために起きます。存在しない条文や判例が代表例です。
チャットの用語
プロジェクト
資料や指示をまとめて置いておき、その中で会話を続ける機能。毎回同じ説明をしなくて済みます。
アーティファクト
会話の中で作った文書やコード、図を、本文とは別の領域に出す機能。その場で編集や共有ができます。
メモリ
会話をまたいで覚えておいてほしいことを保存しておく機能。
スタイル
返事の文体や書き方をあらかじめ指定しておく設定。
エージェントの用語
エージェント
指示を受けて、計画を立て、道具を使って作業を進め、結果を自分で確かめる仕組み。1回のやりとりで答えを返す使い方と対になる考え方です。
ツール
モデルが使える道具。ファイルを読む、書く、コマンドを実行する、Webを検索する、といった動作を指します。
サブエージェント
作業の一部を切り出して任せる、別のエージェント。任せた側の会話の内容は引き継がれないため、机を分けて使うのに似ています。
圧縮
会話が長くなったときに、それまでのやりとりを要約して短くすること。英語ではcompaction。机の上を片付けて場所を空ける操作にあたります。
プロンプトインジェクション
読み込ませた文書やWebページの中に指示文を仕込み、モデルを意図しない動きに誘導する攻撃。
サンドボックス
作業できる範囲をあらかじめ区切っておく仕組み。区切りの外には手が届きません。
Claude Codeの用語
セッション
Claude Codeを起動してから終えるまでの、ひと続きの作業。
CLAUDE.md
プロジェクトの決めごとを書いておくファイル。毎回口頭で説明する代わりに、ここに書いたことが前提として扱われます。
スキル
繰り返す作業を手順としてまとめ、必要なときに呼び出せるようにした部品。
フック
特定のタイミングで自動的に実行される処理。
プラグイン
スキルやフックなどをまとめて配布・再利用できるようにした単位。
チェックポイント
作業の途中に戻れるようにする記録。
スラッシュコマンド
/ で始まる短い命令。
権限モード
どこまでを確認なしで実行してよいかの設定。
MCPとAPIの用語
MCP(Model Context Protocol)
モデルと外部のツールやデータをつなぐための共通の決まりごと。接続先ごとに専用のつなぎ方を作らずに済みます。
MCPサーバー
MCPの決まりに従って、特定のツールやデータを外部に提供するプログラム。
API
プログラムからClaudeを呼び出すための入り口。月額のプランとは別の課金体系で動きます。
APIキー
APIを使うときの本人確認用の文字列。パスワードと同じ扱いで管理します。
ツール使用
モデルに道具を渡し、必要に応じて呼び出させる仕組み。
構造化出力
決めた形式(表やJSONなど)で答えを返させる仕組み。
拡張思考
答える前に考える時間を長く取らせる設定。
プロンプトキャッシュ
毎回同じ前置きを送るときに、それを使い回して費用と時間を減らす仕組み。
レート制限
一定時間内に呼び出せる回数や量の上限。
Agent SDK
自分のエージェントを作るための開発キット。
混同しやすい言葉
同じ英語でも、一般的な意味で言うときとClaudeの機能を指すときで、本ガイドは書き分けています。
| 英語 | 一般的な意味として言うとき | Claudeの機能を指すとき |
|---|---|---|
| memory | 記憶 — 何を覚えているかという話 | メモリ — 保存しておく機能 |
| artifact | 成果物 — 作ったもの全般 | アーティファクト — 別領域に出す機能 |
| project | 案件・仕事 | プロジェクト — 資料を置く機能 |
| skill | 技能・得意なこと | スキル — 呼び出せる部品 |
表記のゆれ
本ガイドは左の表記で統一しています。右は他の資料でよく見かける書き方で、同じものを指します。
| 英語 | 本ガイドの表記 | 見かける別の表記 |
|---|---|---|
| context window | コンテキストウィンドウ | 文脈窓、コンテクストウィンドウ |
| agent | エージェント | 代理人 |
| subagent | サブエージェント | サブ・エージェント、下位エージェント |
| compaction | 圧縮 | 要約、コンパクション |
| hallucination | ハルシネーション | 幻覚 |
| prompt | プロンプト | 指示文 |
| tool use | ツール使用 | ツール利用 |
| extended thinking | 拡張思考 | 思考モード |
| structured output | 構造化出力 | 構造化された出力 |
| prompt caching | プロンプトキャッシュ | プロンプトのキャッシング |
| rate limit | レート制限 | 流量制限 |
| MCP server | MCPサーバー | MCPサーバ |
| permission | 権限 | パーミッション |
| sandbox | サンドボックス | 隔離環境 |
| training data | 学習データ | 訓練データ |
やってみよう:知らない用語を、知っている言葉で説明してもらう(3分)
プロンプト
「コンテキストウィンドウ」を、パソコンに詳しくない人にも分かるように
説明してください。身近なものに例えて、3文以内でお願いします。期待される結果:たとえ話が1つだけ出てきて、3文以内に収まる。専門用語が新しく増えていない。
うまくいかないとき:説明の中に知らない言葉が新しく出てきたら、「その言葉も説明してください」と続けます。それを繰り返して、自分が分かる言葉に届くまで降りていくのが、用語を覚えるいちばん速い道です。
つまずきポイント
カタカナが多くて覚えられないと感じたとき
全部を覚える必要はありません。最初に押さえるのはトークンとコンテキストウィンドウの2つだけです。この2つが、料金・上限・会話が長くなったときの挙動という、つまずきやすい場所すべてに関わっています。
公式ドキュメントと書き方が違うと感じたとき
英語の用語をカタカナにするとき、決まった正解はありません。本ガイドは「表記のゆれ」の表のとおりに統一しています。違う書き方を見かけても、同じものを指していると考えて差し支えありません。
まとめ
- 言葉は覚える順番があります。まずトークンとコンテキストウィンドウ
- 同じ英語でも、一般的な意味とClaudeの機能名では書き分けています
- 分からない言葉は、知っている言葉で説明し直してもらうのが速い
ここまで読んでくださった方へ
本編はここで終わりです。全11章、84ページ。用語の意味から、仕事と暮らしの実践、そして安全に使い続けるところまでを通しました。
このガイドを通して繰り返してきたことは、結局2つでした。
確かめられる形に変換すること。事実は出典を開いて、計算はコードで、条文は原文を引用させて、件数は突き合わせる。読んで見抜こうとしない(No.80)。
判断は移らないこと。任せる範囲は広げられますが、何をしたいか、これでよいか、公開してよいかは人が持ちます(No.22)。
この2つさえ握っていれば、モデルが変わっても、機能が増えても、やることは変わりません。
付録として、全ページの「やってみよう」を用途別に再編したプロンプト集と、手元に置ける早見表を用意しています。
次に読む
※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。