このページで分かること
- このガイドが誰に向けて、何を扱うものかが分かる
- Git と GitHub を学ぶ順番(全11部の地図)が分かる
- 自分がどこから読み始めればよいかを判断できる
Git と GitHub は「エンジニアが使うもの」と思われがちですが、実際にやっていることは ファイルの変更履歴を残し、それを人と共有する という、きわめて単純なことです。難しく感じるのは、機能が多いからではなく、用語と概念が最初にまとめて襲ってくるからです。
このガイドは、その概念を一つずつ、必要になった順に解きほぐしていきます。
このガイドが扱う範囲
全75ページを11の部に分け、大きく Git編 と GitHub編 の2ブロックで構成しています。
Git編(第1部〜第5部・35ページ)
自分のPCの中だけで完結する話です。インターネット接続は一度も必要ありません。
| 部 | テーマ | 何ができるようになるか |
|---|---|---|
| 第1部 | 導入 | Git と GitHub の違いが分かり、アカウントが使える |
| 第2部 | Gitの基礎 | 手元のPCだけで変更履歴を記録・復元できる |
| 第3部 | Gitの内部構造 | コマンドの結果を暗記ではなく理解で説明できる |
| 第4部 | ブランチとマージ | 作業を分岐させ、安全に統合できる |
| 第5部 | 実務テクニック | stash・bisect・hooks など現場の道具が使える |
GitHub編(第6部〜第11部・40ページ)
ここから初めてインターネットが登場します。
| 部 | テーマ | 何ができるようになるか |
|---|---|---|
| 第6部 | GitHubと繋ぐ | 手元の履歴をクラウドに上げ、取得できる |
| 第7部 | 共同開発 | Issue / Pull Request で人と一緒に開発できる |
| 第8部 | GitHubの機能 | README・ライセンス・Pages などを使いこなせる |
| 第9部 | GitHub Actions | テストや公開を自動化できる |
| 第10部 | ツール | GUI や CLI で日常作業を速くできる |
| 第11部 | 実践と逆引き | 実際のワークフローを組み、トラブルから復旧できる |
なぜ Git を先に、GitHub を後にするのか
このガイドは、第5部まで GitHub の話を一切しません。これは意図的な設計です。
初心者が最もつまずくのは、次のような場面です。
コミットしたのに、GitHub のページを見ても何も変わっていない。
これは Git と GitHub を同時に学んだ結果、「記録する」と「送る」が別の操作だと分かっていないために起きます。順番に学べば、そもそも起きません。
Git 単体を先に理解しておけば、GitHub は「Git のリポジトリを預かってくれるサービス」として素直に頭に入ります。遠回りに見えて、これが最短です。
読む順番の目安

緑の丸が入口、矢印が読み進める範囲です。破線は流し読みでよいところ、または必要なときに戻って補うところです。
まったくの初心者
第2部は必ず手を動かしながら読んでください。練習用に捨ててよいフォルダを1つ作り、そこで全部試すのが最短です。第3部は、第4部で「なぜそうなるのか」が気になったときに戻ってくると腑に落ちます。
「なんとなく push はしている」人
第1部の03(GitとGitHubの違い)と第2部の08(Gitの3つのエリア)の2ページで、いま自分が何をしているのかが繋がります。図にはありませんが、第3部と第5部がこの層にとって最も収穫の大きい部です。
チームで使い始める人
第4部の28(ブランチ戦略)で運用の形を決め、そこから逆算して足りない知識を補います。組織で使うなら、第7部の49(Organization とチーム権限)を最初に押さえてください。
自動化・CI/CDが目的の人
Actions は push や Pull Request をきっかけに動くため、第6部と第7部の45(Pull Request)が前提になります。
トラブル対応で来た人
第11部の73(困ったときの逆引き集)は、症状から引ける索引になっています。
前提と準備するもの
| 必要なもの | 備考 |
|---|---|
| PC(Windows / macOS / Linux) | どれでも構いません。コマンドはOS別に併記します |
| ターミナルを開けること | Windows は PowerShell、macOS は「ターミナル」アプリ |
| メールアドレス | GitHub アカウント作成に使います |
| テキストエディタ | VS Code を推奨(第10部で連携方法を扱います) |
プログラミングの知識は不要です。このガイドで扱うファイルは、テキストファイル1枚から始めます。
コマンドの表記について
本文中のコマンドは、そのままコピーして貼り付けられる形で書いています。
git status
行頭に $ や > は付けません。実行結果を示すときは、コメントで区切ります。
git status
# 出力:
# On branch main
# nothing to commit, working tree clean
取り返しのつかない操作には、必ず次の形式で警告を付けます。
注意
このコマンドは記録していない変更を消します。実行前に必ず内容を確認してください。
情報の鮮度について
GitHub の画面デザイン・メニュー名・料金体系は頻繁に変わります。このガイドは 2026年8月時点 の情報で書かれています。
一方で、Git そのものの仕組み(コミット、ブランチ、マージ)は10年以上ほとんど変わっていません。画面の話は変わるが、仕組みの話は変わらない ── この区別を意識しながら読むと、多少UIが変わっても迷いません。
Git編(第1部〜第5部)で学ぶことは、GitHub から GitLab や Bitbucket に移っても、そのまま使えます。時間を投資する価値が最も高いのはこの範囲です。
画面の手順が本文と食い違ったときは、GitHub公式ドキュメント(日本語)を確認してください。
まとめ
- このガイドは全75ページ・11部構成。Git編(35ページ)と GitHub編(40ページ)に分かれる
- 第5部まで GitHub は登場しない。「記録する」と「送る」を混同させないための設計
- 第2部は必ず手を動かしながら読む。練習用の捨ててよいフォルダを用意する
- 第3部(内部構造)は初読では流し読みでよい。第4部で疑問が出たら戻ってくる
- 仕組みの話(Git)は変わらず他サービスでも使えるが、画面の話(GitHub)は変わる
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02. バージョン管理とは何か ── 最終_修正版_v2.zip を作り続ける生活から抜け出す理由を説明します。
この記事の最終確認日: 2026年9月