チャットの分け方・育て方

《 Claude完全ガイド 目次へ 》

10秒でいうと

1つの会話に1つの仕事。これだけで結果が安定します。新しい会話を開くのはタダです。
話題が変わったとき、同じ指示を2回言い直したときが、分ける合図です。

第1章の締めくくりは、道具の話ではなく使い方の習慣です。ここまでで、見ていられる範囲には限りがあり(No.04)、記憶には層がある(No.05)と分かりました。それを踏まえると、会話の扱い方には向き不向きが出てきます。

結論から書きます。1つの会話に1つの仕事。これだけで、結果の安定度がはっきり変わります。

1タスク1チャット

同じ会話で違う仕事を続けると、前の仕事の文脈が残ったまま次の仕事に入ります。

議事録をまとめたあと、同じ会話で英文メールを書かせると、議事録の言い回しが混ざる。企画書の相談をしたあと、同じ会話でコードを書かせると、企画書のトーンが出てくる。どちらも「前の書類が机に載ったまま」なので、当然といえば当然です。

仕事が変わったら、会話を変える。新しい会話を開くのはタダなので、迷ったら分けてください。

どこで分けるか

3つの合図があります。

話題が変わったとき。いちばん分かりやすい合図です。

同じ指示を2回言い直したとき。「だから、表にしてくださいと言っています」が出たら、そのまま続けるより新しい会話で条件を整理して出し直すほうが速いことが多い。言い直しが増えるのは、机の上が散らかってきた合図です。

長くなってきたと感じたとき。具体的な行数の基準はありません。体感で十分です。「上にスクロールしないと最初の指示が見えない」くらいが、ひとつの目安になります。

ずれてきたときの立て直し

分けるほどではないけれど、少しずれてきた。そういうときは、その場で言い直すのが有効です。

Claudeは直前の指示ほど強く効きます。会話の最初に書いた条件は、長くなるほど薄まります。だから「もう一度条件を確認します」と書いて、いま守ってほしいことを箇条書きで貼り直す。これでかなり戻ります。

やってはいけないのは、遠回しに直そうとすることです。「なんか違うんだよなあ」では直りません。何がどう違うのか、代わりにどうしてほしいのかを書いてください。

やってみよう:会話を引き継いで、続きから始める(5分)

長くなった会話を新しい会話に移す型です。No.04でも触れましたが、ここでは受け取り側まで通します。

プロンプト(いまの会話で)
ここまでを引き継ぎ用にまとめてください。合計20行以内で、
「決まったこと」「まだ決まっていないこと」「守ってほしい書式」の
3つに分けてください。

返ってきたまとめを新しい会話の1通目に貼り、続けてこう書きます。

上の内容を前提に続けます。まず、まだ決まっていないことの1つ目から
相談させてください。

期待される結果:新しい会話が、前の条件を踏まえた状態で始まる。

うまくいかないとき:引き継いだのに書式が守られないなら、まとめの「守ってほしい書式」が抽象的すぎます。「見出しは##」「敬語は使わない」のように、そのまま実行できる形にしてください。

つまずきポイント

会話を分けると、また一から説明し直しになると思ってしまう。引き継ぎのまとめを使えば、説明は1回で済みます。むしろまとめを作る過程で、自分の考えも整理されます。

会話に名前をつけていない。あとから探せなくなります。ひと仕事終えたら、その会話に分かる名前をつけておくと、翌週の自分が助かります。

うまくいった会話を消してしまう。よい結果が出たやりとりは、次に同じことをするときの型になります。残しておいて、次はそこから始めてください。

応用のヒント

同じ種類の仕事を繰り返すなら、会話を分けるよりプロジェクトを1つ作るほうが向いています。資料と指示を置いておけば、毎回説明しなくて済みます。No.14で扱います。

さらに繰り返しが多いなら、手順そのものを部品にする方法もあります。第5章のスキル(No.40)です。

関連ページ

まとめ

  • 1つの会話に1つの仕事。新しい会話を開くのはタダ
  • 分ける合図は、話題が変わった・言い直しが増えた・長くなった
  • ずれたら遠回しに言わず、条件を箇条書きで貼り直す

次に読む

モデルの違いと選び方

→ ガイドの目次に戻る

※本記事の情報は 2026年8月時点のものです。

タイトルとURLをコピーしました